2018新春対談

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対談者

○港 毅 さん

   森永乳業(株)常務取締役 渉外本部長

○桑田正彦さん

(森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会理事長) 

 

 

桑田 明けましておめでとうございます。

明けましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。年初にあたり、三者会談確認書の責任を果たしていく決意を新たにしたところでございます。

昨年は創業100周年を迎えることができましたが、これも守る会の皆様のご理解があってのことと思っております。

桑田 会社は101年目に踏み出しているということですが、港さんが森永乳業に入社された動機は何ですか。

ちょうど30年前の1988年はバブルに差しかかった頃で、学生の人気は圧倒的に都市銀行等の金融機関でした。しかし、私は実際に何かを造る仕事がしたかったし、食べることが好きで、中でも乳製品が大好きでした。お客様にも喜んでいただければと思い、入社しました。

桑田 ミルク中毒事件のことは入社前からご存知でしたか。

私は1964年に兵庫県尼崎市で生まれたのですが、子どもの頃、光化学スモッグ注意報がよく出ていました。小学校の授業でよく公害の学習をしたのですが、思い起こせば偶然にも自分が森永の事件についてまとめ、クラスで発表したこともありました。

妻も尼崎出身で幼少時にぜん息で苦しんでいたこともあり、予(かね)てより公害問題に関心を寄せていたこともあって入社の際に彼女から「森永は以前に事件を起こし、今も救済が行われている。しっかりと向き合って仕事をしてほしい」と言われたことを覚えています。

桑田 20歳代で、ひかり協会本部に渉外部員として出向されていたそうですね。

はい。入社後は牛乳やヨーグルトを生産している東京工場の事務部で資材を担当しました。2年後の1990年に渉外部近畿事務所に異動し、約2年半の間ひかり協会本部で総務部のアシスタント業務を担当させていただきました。

桑田 当時はまだ守る会も親が中心でした。

協会本部には大槻常務(注:当時守る会副理事長、後に協会理事長)がおられ、事務局長は守る会の岩佐さん(注:当時守る会事務局長)から職員の小池さんに替わった頃でした。小畑さん(注:守る会前理事長)も調査部で仕事をされていました。

異動を命じられた時は大変緊張した一方で、誠心誠意尽力しようと決意したことを思い出します。当時、職員さんのところへ被害者の方が来訪されると、仕事の手を休め、椅子を勧めて親身にお話しを聞いておられる姿を見て、これが相談事業の現場なんだと感動いたしました。

また、「受け皿活動」の最終の時期で、「あり方」の見直しも検討され、「新しい時代」に入ろうとしていて、活気のある職場だなあと感じました。

歴史学習版の編纂(さん)の最中で、文章の読み合わせなども協力させてもらいました。

桑田 歴史学習版は親達が作ってくれたものですが、当時の親の年齢は今の私たちの年齢よりも上だったでしょうね。よく頑張ってくれました。

読み合わせをしている合間に、大槻さんや岩佐さんから昭和30年頃の話や昭和49年頃の話を伺うことができ、弊社の罪の深さを考え直したり、三者会談方式の基礎を実際に肌で感じたりすることができました。岸元さん(注:当時の守る会理事長)や細川先生からも貴重なお話しを伺いました。この経験が今の私の原点となっています。

2年半の協会アシスタント業務を終え、引き続き1997年まで本社の渉外部で救済事業と関わらせていただきました。

桑田 そして、近年になって渉外部長、渉外本部長という重責を担っていただいていますが、その御立場から協会事業や守る会運動を見て思われることをお聞かせください。

今後も社内での風化防止に努め、三者会談確認書の精神を正しく継承し、恒久救済の完遂という重責を果たしてまいりたいと考えております。また、厚生労働省には行政協力を、守る会には救済事業の推進役を担い続けていただきたいと思います。被害者自らがこのような役割を果たされているというのは他に見られないことであり、心より敬意を表します。

小畑前理事長の御発案で、弊社の主事昇格者研修において守る会の方に御講話をいただき、風化防止に多大な貢献をしていただいております。昨年までに九三九名が受講し、社員の三割に達しています。今後とも守る会の皆様との信頼関係を大切にしていきます。

桑田 長年救済事業に関わって来られた港さんに渉外本部長を務めていただいていることは心強い。

被害者も60歳を超え、ますます健康に気を付けなければならない。仲間同士顔を合わせれば「元気?」と声を掛け合っています。

守る会皆様の結束ということでは、今日に至るまで唯一の被害者団体としてまとまっていらっしゃり、お仲間を相互に大切にされていることが素晴らしいと思います。これからも結束を大切にされて運動を進めていただければと思います。

桑田 地域の事情にも配慮しながら全国単一組織として、これからも活動を続けて行きます。ありがとうございました。

 

がっちりと握手する港常務(右)と桑田理事長
救済事業への決意を語る港常務
守る会の仲間の活動を語る桑田理事長

 

  ひかり協会ホームページもご覧ください

    http://www.hikari-k.or.jp/

 

● 60周年記念冊子(還暦記念誌)500円で頒布中。お申し込みは、06-6371-5304(守る会 平松)まで。どなたにでもお分けします。

 

 

 

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