第50回(2018年度)全国総会

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第50回(2018年度)全国総会(概要)

第50回(2018年度)守る会全国総会は、2018年6月17日(日)11時~16時05分まで、神戸市勤労会館(神戸市)で開催されました。出席者総数は、代議員、全国本部役員、来賓、傍聴者合わせて約272名でした。

まず、これまでに亡くなった約1300人余の被害者に対する黙祷を行い、岡事務局次長が開会を宣言しました。

議長は奈良県本部の中村さんと熊本県本部の勝木さんが選出されました。

次に、桑田理事長が守る会を代表して挨拶し、「一人は皆のために、皆は一人のために」と守る会の団結の大切さを述べました。

そして、来賓祝辞を厚生労働大臣、兵庫県知事、神戸市長、ひかり協会理事長、森永乳業社長、兵庫県障害者連絡協議会、兵庫県地域救済対策委員長、協会労組委員長からいただきました(代読含む)。

祝辞の最後に、50回を記念して大塚睦子さん(14年目の訪問をされた事後調査の会のお一人)と新妻義輔さん(14年目の訪問の内容をスクープされた元朝日新聞記者)から当時の思い出を含む貴重なご挨拶をいただきました。

また、祝電披露が行われました。

〇 午後からは、2017年度一般経過報告と決算報告が塩田次長と中島副理事長からおこなわれ、拍手で採択されました。

〇 続いて、2018年度運動方針案を平松事務局長、予算案・暫定予算案を中島副理事長、役員定数提案を江浪副理事長がおこない、代表発言と答弁(下記のとおり)のあとすべて圧倒的多数で採択されました。

〇 そして、新役員選出。桑田理事長をはじめとする全国本部役員が選出されました。また副理事長を退任した前野さんが相談役に選任されました。

旧役員を代表して前野相談役、新役員を代表して桑田理事長の挨拶がありました。

〇 最後に兵庫県本部会員による総会宣言が全会一致で承認されました。

京都市で開催予定の来年度総会で再開することを誓い合い、閉会しました。

 

総会会場に集う代議員の皆さん
守る会を代表して挨拶をする桑田理事長

来賓ご祝辞・ご挨拶(概要)

厚生労働大臣

50年間の筆舌に尽くしがたい皆様の辛苦にお見舞い申し上げる。半世紀にわたり救済に力を尽くしてこられたことに敬意を表する。このような事件を起こしてはならないと、食品安全行政に積極的に取り組んでまいる。

 

兵庫県知事 

守る会は、検診の呼びかけ以外にも食の安全を訴え、社会保障制度の向上に努めてこられた。また、被害者同士が声を掛け合って健康を守る取り組みは画期的なものだ。

 

神戸市長

神戸市で開催していただき、ありがたい。神戸市でも保健師が10名ほどの被害者の訪問を行っている。厚労省、自治体、ひかり協会が協力して被害者のかたの救済を進めてまいりたい。

 

ひかり協会理事長 

被害者救済事業という偉業は金字塔だ。丸山博先生はご自身のお墓はつくらないとおっしゃったそうだが、後世に永く残るであろう被害者救済という金字塔(ピラミッド)を守る会の皆さんとともに打ちたてられた。私は守る会の皆様とともに被害者救済のために渾身の力を注いでまいる。

 

森永乳業社長

今後とも、事件を教訓として「品質管理の一層の強化」と「法律と社会規範の遵守」の徹底を図り「社会的責任を重んじる誠実な企業」であることを目指して努力する。三者会談確認書の約束を守り責任を全うする。また事件が風化することのないように継承してまいる。

 

兵庫県障害者連絡協議会 

お祝いと連帯の挨拶を贈る。この間の大きな出来事は2014年の国連障害者権利条約が締結されたことだ。この条約に盛られていることに基づいて、政府は法律や条約を変えていかねばならない。

 

兵庫県地域救済対策委員長 

50年前、私も守る会兵庫県本部の結成に参加した。当時、街ゆく人たちに訴えていたが、ある母親がマイクを持って感動的な言葉を涙ながらに訴えておられた。子どもを守る、理不尽は許さないという、まさに「母は強し」だった。その精神は、いま被害者に引き継がれている。

 

ひかり協会職員労働組合

50年間の活動に敬意を表する。被害者同士が結びつく協力員活動の成果が実態把握調査の成功に結びついた。

 

 

 
(来賓)加藤厚労大臣の祝辞を代読する大西課長
(来賓)井戸兵庫県知事の祝辞を代読する山下参事
(来賓)久元神戸市長の祝辞を代読する伊地智所長
(来賓)ひかり協会前野理事長

大塚睦子さん 新妻義輔さん ご挨拶

大塚睦子さんご挨拶

 

皆さん、こんにちは。いろんなところでお目にかかっているかもしれませんが、今日はお呼びいただいたので短時間ですがお話しさせていただきます。

私は50年前36歳でした。その時に被害者のかたのお宅の訪問を始めました。丸山先生のところに行って勉強させて頂くはずだったのに「で、どうするの」「あなたはどう考えるの」と言われてばっかりで、半分「こんなところへ来るんじゃなかった」と帰りました。

「事実はどうなの」と先生から言われて「もう一回、森永のミルクの被害者といわれている生徒のお母さんに聞いてみよう」というのが訪問の発端ですね。

で、お母さんからその子の生育歴を聞いていたら、Iさんも被害者ですよと教えられました。Iさんはポリオでしたが、お父さんから「実は、うちの子はミルク中毒で入院していた。8/24に事件が発表されて、試験的に退院してきたが、入院中にポリオにかかってしまっていた」ところが森永は「ポリオとミルク中毒は関係ない」と主張して入院費用も打ち切られた。そういう話を聞かしてもらいました。そして、近所にこういう被害者がいるという情報もいただきました。

東大阪市の女の子を訪問しました。ちょうど下校してきた色白のかわいい女の子がいました。お父さんに言わせれば「その色白なのも問題だ」ということでした。お父さんも飲み残しのミルクを飲んで肝臓を悪くされたそうです。

お尋ねすると、ほとんどの家は中から「会社からですか」と返事される。私が「いえ、森永ミルクのことで勉強させてもらうために来たんです」と答えると、中から出てきて堰を切ったように話されるんです。その声を聞いてお父さんも飛んでこられる。親御さんの悲しみ苦しみ、許せないという気持ちですね。

どのお父さんもお母さんも「ほかの人はどうですか。うちの子みたいですか」とおっしゃいました。その質問があったので、「14年目の訪問」をまとめようということになったのです。

こうして保健師さんたちと68例集めました。丸山先生からはいつも「君らはすぐに68例だとか事例だとか言う。人間を事例と呼んで処理することはけしからん」と厳しく叱られました。

68人をまとめると共通していることが出てきました。その日は夜の10時ころまでかかって300冊作ったんです。でも、どこへ渡すとか全然考えていなかった。そこへ丸山先生がス~ッと来られて、「ご苦労さんでした。よくまとめられましたね」そして「で、君たちはこれをどうするの」と言われたんです。保健師や研究者もいましたが、なにか返事するとまたなにか言われるので、じっと小さくなっていまいた。「新聞記者が嗅ぎつけてるよ」とも言われました。(新妻さんの方に顔を向けて)ここにその記者さんがいらっしゃいますが(笑)

実は、大阪の保健師さんたちは圧力を受けていました。先輩の保健師に相談すると「あの事件はとっくに決着がついている。今更なにを」と叱られる。「政治的に決着のついているものを蒸し返してはいけない」と言われる。松尾さんという保健師さんは「あなたは将来性があるんだから、そういう調査に関わってはいけない」と言われました。

私はしてきな時間を使っていたし、学校には何も言っていませんでしたが、ある教育委員会が高懲戒に「この調査に一切答えるな」と命じたため、ある養護教諭から「調査に回答したけれど封を切らずに返送して欲しい」と言われたことはあります。送り返しました。

とにかく、丸山博先生あっての調査、訪問でした。丸山先生は「衛生学は命を守る実践的学問だ」と定義されていました。これはぜひ覚えて帰ってください。「衛生学とは、生命・生活・生存を衛(まも)る実践的学問。生という字が付くものはみんな命に関わるものだから衛ればいい」とおっしゃっていた。日本の衛生学会において第一人者でありました。

もっとお話しさせていただきたいことはありますが、今日は時間の都合でここまでにしておきます。

 

 

新妻義輔さんご挨拶

 

新妻でございます。

みなさんやみなさんのお父さんお母さんと出会ったのは50年前です。196910月です。私は朝日新聞の大阪の社会部の記者でした。27歳でした。

その時代のキーワードは公害です。取材に行った大阪府立公衆衛生研究所で、「新妻さん、1955年に西日本を中心に130人が亡くなり12000人を超える被害者が出た森永ヒ素ミルク中毒事件は、後遺症はないと言われていたけれど、養護教諭、保健婦さん、大阪大学医学部の人たちが追跡したら後遺症はあるということがわかったらしいよ」私の取材の始まりでした。

被害者の方々に光を当てる、蘇らせる歴史的な「14年目の訪問」に関わった皆さんとの出会い、これが新聞記者としてひとりの人間としての私の生き方を決めました。

お母さんたちと出会って、お母さんたちがとぎれとぎれにつぶやいた言葉を今も忘れることができません。「私が悪かったんです。ミルクを飲ませると必死で嫌がったんです。でも無理やり飲ませて、緑の液を吐き出すこともあったんです。一年ほど経って『後遺症はないと』障害は自分の子どもが持って生まれたものなんですかね」御自分を責めていました。

長いトンネルを歩き続けてきた被害者の皆さんに、14年たってやっと出口の光が見えたんです。みなさんのお父さんお母さん、調査に携わった人、支援の弁護士さんと取材でかわした言葉がいま蘇ってきます。「降り止まない雨はない」「明けない夜はない」「夜明けの前の闇が一番深い」そして決して忘れないことは「絶望のど真ん中で希望は生まれる」一言一言に私は生き抜く力をいただきました。

私の胸に刻まれているのは、大阪大学医学部の丸山博先生の一言でした。追跡調査の記者会見の席上で私は質問しました。「先生、追跡調査をした68人のうち何%に後遺症があったんですか」その瞬間、いつも本当に穏やかで優しい丸山先生の目が一瞬突き刺さってきたように感じました。そして丸山先生は私に問いただすように「あなたは今なんと言いましたか。何%と言いましたね。あなたは人間を%で見るんですか。10%なら問題で1人だったら問題ないとでも言うのですか。1人に苦しみ痛みがあれば、その人にとってすべてであります。100%なんです。それがわからずに、あなたは私のところへ足繁く通ってきて「弱者のために弱い人の立場に立つ新聞記者になる、そう言っていましたね。あなたは偽物です」と言いました。

一人一人が自分のために一番いい生き方をすることを邪魔することはできません。個人は取り替えがきかない掛け替えのない存在なんだということを、その時に思い知らされました。

締めくくりますけれど、2017年に日本は65歳以上が3500万人を超える異次元の高齢化社会になりました。守る会にとっても高齢期に入る被害者の救済にどう取り組むのかが大きな課題となってくることは間違いありません。人口減と高齢化に晒されている社会を正面から見つめて、それを踏まえて何をどうするのか、新たな挑戦のときです。

私の背中を押し続けている言葉で締めくくります。「努力は出来るかどうかでなく、やるかやらないかである。努力は裏切らない。転んだら立てばいい。闘いで決して負けない方法がある。あきらめなければ敗北はない」一人の外国人作家が書いていました。「明日世界が滅びるとしても、私はりんごの木を植え続ける」私はこの言葉が好きです。

森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会がますます重要になっている食の安全・安心の新たな地平を切り拓く先駆者であり続けることを、私は信じています。

 

当時の様子をお元気にお話しされる大塚睦子さん
丸山先生の言葉などをお話しされる新妻義輔さん

13都府県本部の代表発言(概要)

 第50回全国総会 代表発言の項目

 

東京都本部

自主的健康管理への取組

①環境の変化(定年退職等)②健診の重要性(健康寿命の延伸

③守る会としての取組(全国、都府県本部、会員一人一人

 

京都府本部

(1)行政懇で障害仲間の生活上の困難課題をとりあげて改善

(2)行政懇充実の取組 奈良県本部作成資料の活用

健康懇談会講師に京都市より専門家の派遣 

 

大阪府本部

(1)南支部の活動例の紹介

(2)大阪府本部全体の活動

(3)自主的グループ活動「プロジェクトG」

 

奈良県本部

(1)42回の障害仲間中心の料理教室

(2)常任委員の勉強会、支部集会や行政懇談会での報告

(3)対策対象者名簿登載の必要性

(4)奈良出張所閉所の提案を受けて

                                                                                                 

和歌山県本部

(1)救済事業の推進に責任をもつ活動

二者懇談会への役員の積極的参加

「ふれあい活動」と役員活動

(2)組織強化の取組   学習活動

5年間の講演会

 

兵庫県本部

(1)  出張所の閉所とブロック制完了への取組

(2)  守る会推薦の協会理事の今後

 

岡山県本部

(1) 県本部活動(森永乳業神戸工場見学)

(2)  65歳問題(65歳までに障害福祉サービス制度の活用)

広島県本部

 支部活動について

  昨年、全県を対象に6か所で花見を計画 46名の参加者

  今年、事務所近くの公園1か所のみで開催 27名の参加

  今後、親御さんより「お話しをお聞きする会」開催予定

 

山口県本部

活動報告

  県の広報紙・回覧板の定着

  ふれあい活動、支部活動で思った事や問題点

 

愛媛県本部

(1)65歳問題 介護保険と総合支援法で不足するサービスの援助を

(2)ひかり協会理事長 今後、専門家の協力が希薄にならないように

(3)障害基礎年金の支給停止での被害者対応

(4)森永乳業の顧客情報流出

 

福岡県本部

①65歳問題の情報提供と不安解消 ②都府県本部の役割分担、事務処理等の簡素化 ③被害者実態把握調査の結果 ④保険診療扱いの医療費の援助 ⑤ひかり協会理事長就任の経緯

 

熊本県本部

(1)会員拡大 アンケート①被害者の約半数の組織率 守る会の地固め

(2)ひかり協会理事長の立ち位置 恒久救済に向けての要望

(3)守る会の今後の方向性 活動をいつまで 県本部への援助 統廃合

 

鹿児島県

(1)会費の減額が良かった 今年からの会費を続けてもらいたい

(2)会員への広報 会費納入案内に広報紙を同封

 

(来賓) 森永乳業宮原社長の祝辞を代読する港渉外本部長)
(来賓)兵庫県障害者連絡協議会井上事務局長
(来賓)兵庫県地域救済対策委員会郷地委員長
(来賓)ひかり協会労働組合辻岡委員長

代表発言に対する全国本部答弁

  

50回全国総会 代表発言に対する答弁

 

東京都本部(長峰 代議員)

(1)自主的健康管理の取組について

東京都本部が分析なさっているとおり、職場健診から市町村の健診(国民健康保険)への移行はどんどん進みます。がん検診も含めて、受診率の低下は避けなければいけません。国保への移行をスムーズに行っていけるように、ひかり協会に対して、広報や個別の連絡による情報の発信を二者懇談会などで要請していきます。また、会員自身の健康意識の向上が重要になりますので、協力員活動を守る会の組織的協力としていっそう進めていきます。さらに、ご提案にあるように、地域の健診情報を共有し、地域の仲間に働きかけるなどの先進的な取組を、ぜひ東京都本部として進めていってください。

 

京都府本部(加味根 代議員)

京都府本部の加味根代議員の代表発言についてお答えします。

(1)行政協力懇談会にむけた守る会活動

今回の発言では、障害被害者の自宅を訪問し、生活状況の実態を具体的に把握し、行政協力懇談会に臨んだことが報告されました。障害被害者の日常生活の困難を改善するなど、今回の活動は大変重要な取組となりました。

今後も活動を継続し、その活動内容を常任理事会に報告するなどにより、各都府県本部の共通の理解にしていただければと要望します。

(2)行政協力懇談会充実の取組

奈良県本部作成の資料の活用や健康懇談会に京都市より専門家の講師派遣を要請するなどの取組は、守る会やひかり協会と行政との距離を縮め、信頼関係を築く大切な活動であるため、今後も継続して取り組まれるよう要望します。

 

大阪府本部(泉 代議員)

大阪府本部の活動は、「絆・健康・ネットワーク」をキーワードに、障害のある仲間を大切にした取組を聞かせていただきました。

(1)支部活動については、多くの会員が参加しやすいように工夫され、また、同意書提出の取組の成果があったなど、支部活動を行う上で参考になるものでした。

(2)特徴的な活動として、「障害のある人もない人も共に楽しむ」をコンセプトにしたハッピーオリンピック、障害のある仲間の外出を支援する「プロジェクトG」などと、大阪らしい取組には温かさや強い絆を感じます。今後も、仲間とのつながりを大切にし、楽しんで活動をしていってください。

 

奈良県本部(和田 代議員)

(1)障害のある仲間を中心にした料理教室について

自主的グル―プ活動に引き継ぎ、42回という歴史を積み重ねられた料理教室の取組に敬意を表したいと思います。障害のある仲間のためであると同時に、参加されている方々の喜びにもなっているように感じます。

(2)事件の風化防止について

事件や守る会運動の歴史を、役員自身が主体的に分担して発表するのは、大きなエネルギーを要する活動だと思います。さらにそれを、家族や地域、行政にまで広げていくことが事件の風化防止につながるという視点は、大いに参考になりました。

(3)対象者名簿の登載の重要性

手当対象者以外の被害者の相談については、社会保障制度や関係機関など地域の社会資源に結びつくことが重要になります。そのときに、対象者名簿に登載されていれば、行政が役割を発揮し相談がスムーズに行われるということが、よく伝わってきた報告でした。運動方針にあるとおり、守る会会員については100%の登載をめざしたいと思います。

(4)奈良出張所の閉所

閉所については、喪失感はあるものの肯定的に受け止め、さらに仲間の連帯感を強固にすることで克服したいという、決意を感じる報告でした。ぜひ、救済事業を前に進めるステップとして位置づけ、今後も事業推進の役割と責任を果たしていただくようお願いします。

 

和歌山県本部(堀端 代議員)

(1)二者懇談会への役員の積極的参加

代表発言は、堀端委員長の大病を機に役員体制の結束が強化されたとい貴重な報告でした。「共に重荷を背負いあおう」という言葉は象徴的で感動しました。

規約3条の「会員の友愛と連帯・互助の精神で団結する活動」をさらに促進し、困った時こそ守る会の真価が発揮されるようにしたいと考えています。

(2)「ふれあい活動」を近隣に住む守る会役員のネットワークで支える

障害被害者のある仲間を守る会役員3名を含む地域のネットワークで支えていくという先進的な活動を報告していただきました。

発言にあった「私たち健常な被害者役員が元気をもらうこともいくつもあるね」との言葉は、相互に支え合う関係がよく表れており、守る会運動の原点につながる方針として、今後さらに重視したいと思います。

(3)学習活動

学習活動については、5名の専門家による人間味あふれる講演会が報告されました。

今日の総会でも、「14年目の訪問」の大塚さんや新妻さんより貴重なお話を伺うことができました。

私たち守る会は、45年に及ぶ救済事業や50年目を迎えた守る会運動が、数多くの専門家に支えられ発展してきたことを改めて学び直し、今後の運動の発展に生かしていかなければならないと考えています。

 

兵庫県本部(小嶋 代議員)

(1)出張所の閉所とブロック制完了への取組

質問にありました「現地の守る会があくまで反対すれば閉所は行わない」ということは、守る会の方針とは異なりますので、まずはご理解ください。

そのうえで出張所の閉所についてですが、2つの重点事業の実施などで閉所しても問題ないとひかり協会が判断した場合に統廃合推進検討委員会が開催されます。検討委員会の委員は、ひかり協会の理事と守る会役員で構成されているため、守る会の意見も反映されます。また、現地の守る会にも丁寧に説明すること、意見を求めることを協会には要請していますので、兵庫県本部が心配されるような事態にはならないと考えます。

(2)守る会推薦の協会理事の今後

現在、ひかり協会に推薦されている理事3名は、いずれも常勤となっています。

3名の65歳以降の勤務体制は決まっていませんが、非常勤となっても守る会推薦の理事3名は継続させ、ひかり協会の理事会運営で守る会の役割と責任を果たすことが重要と考えています。

親の代では、大槻さんは2005年まで、細川さんは2010年まで、ひかり協会の非常勤理事に就任され、重責を果たされました。

ひかり協会の評議員、理事、監事の候補者を推薦する活動は、私たち被害者役員が必ず引き継がねばならない重要課題です。

 

岡山県本部(森脇 代議員)

(1)県本部活動

森脇代議員から、県本部活動として森永乳業の工場見学を行い、「安心・安全な製品づくりを肌で感じることができた」との報告がありました。常々会社に対しては、二者協議や会社研修の場で、「食の安全」を守ってほしいことを伝え続けています。森永乳業も事件の教訓から、徹底した衛生管理に努めているのだと思います。

(2)65歳問題

65歳問題については、各地で熱心に取り組んでおられる様子がよくわかります。岡山県本部からは、「協力員活動や支部活動などを通して障害のある被害者仲間の状況を把握し、ひかり協会と協力して行政協力を引き出していく」との報告がありました。行政に対しては、個別の具体的な事例をもって要請することが効果的で、岡山の取組は非常に参考になります。障害のある被害者の声を、仲間として行政に伝えきることは守る会の大きな役割だと思います。

本日の報告を参考にして、65歳問題の学習活動を広げ、具体的な事例を基に協会と協力しながら行政に対して改善するように訴えたり、仲間として思いを共有したりして、65歳の壁を乗り越えていきたいと思います。

 

広島県本部(岩崎 代議員)

代表発言では、昨年からの積極的な活動と参加された会員の喜びあふれた感想が報告されました。

関連して全国的な活動状況を少し報告します。

各都府県本部が活動されている件数ですが、2016年度は122件、2017年度は153件と増加しています。各都府県本部の機関会議の回数は、ほぼ変わらないので、約30件の増加は支部活動が増えたことによると考えられます。

今回、発言されたとおり、「これからも被害者の仲間と守る会に入って良かったと思えるような活動」をぜひ続けていっていただきたいと思います。

なお、「交通費だけでなく会場費も援助を」との要望ですが、「支部活動のてびき」に、「県本部が例えば支部活動援助金として出すという方がよい」としているように、県本部で支出していただきたいと思います。

支部活動の会員への案内ですが、ハガキなどで通知するのが通常です。ただ、それが難しい場合には、年間計画を会報や機関誌に載せるなどして周知してください。

 

山口県本部(秋枝 代議員)

いつも元気で創造的な活動報告で、その成果についてもよくわかりました。

今回は総会での報告となりましたが、活動の教訓を全国代表者会議や常任理事会、機関紙「ひかり」でも報告していただき、全国的に共有したいと考えています。

 

愛媛県本部(田坂 代議員)

(1)65歳問題について

田坂代議員からは、65歳問題に関する被害者の現状や大きな情勢変化について報告をしていただきました。おっしゃるように、障害のある被害者が65歳に達するまでの期間はあと1年~2年となりました。残された時間はわずかですが、今の段階では岡山県本部が取り組んでおられるように、行政への確認・要請活動を各地で取り組んでほしいと思います。ただ自治体によっては、どうしても必要なサービス量が確保できない場合も出てくるかもしれません。その時には、ひかり協会に対して援助の検討を要望していきたいと思います。

(2)ひかり協会理事長について

後ほど、まとめて答弁させていただきます。

(3)障害基礎年金の支給停止

日本年金機構は、障害基礎年金支給停止該当者に昨年から今年にかけて「障害基礎年金を受給できる障害の程度にあると判断できなかった」との審査結果を通知しています。

このことについて、ひかり協会より被害者で該当者はいなかったとの報告を受けています。

障害基礎年金の申請や受給継続について、将来設計実現の援助事業の一環として相談事業で対応するよう、ひかり協会に要請しています。

「三者会談」での取扱については、常任理事会で協議します。

(4)森永乳業の顧客情報流出

5月9日に「健康食品通販サイトにおけるお客さま情報の流出懸念に関するおしらせ」が守る会にありました。

その後、5月31日には詳しい人数や内容について、お詫びと共に説明が渉外部長よりありました。

同時に当然のことですが、「今回のことで救済資金に影響することはない」との会社の見解が守る会に報告されています。

 

福岡県本部(山守 代議員)

(1)いわゆる65歳問題への対応ですが、「三者会談」や救済対策推進委員会、二者懇談会でとりあげ、ひかり協会と協力して情報提供し、被害者の不安解消に努めます。

(2)これからの守る会活動のことですが、昨年の総会で決定された「組織と財政の改革」を具体化してきています。

組織改革について今後も討議を継続し、会議や活動の改革に取り組みたいと考えています。

(3)「被害者実態把握調査2017」は、救済事業協力員活動や守る会の組織的な協力により重要な成果を確保しました。

調査の集計結果は、今年8月のひかり協会会報「ふれあい」に掲載され、分析結果は来年5月の会報「ふれあい」に掲載されます。

ブロックごとの集計結果も示されるので、ブロック二者懇談会などでひかり協会と懇談してください。

(4)医療費の援助のことですが、守る会は毎年、「意見・要望」としてひかり協会に要望し、協会より援助を継続するとの回答を得ています。

大切なことは国民皆保険制度を守り、継続することです。

国の予算では毎年、「社会保障費の伸びの抑制」ばかりが議論されていますが、私たち守る会としては、救済事業を守るために「三者会談」等でスローガンにあるとおり、医療保険制度を含む「社会保障制度の充実」を要請して行きたいと考えています。

 

熊本県本部(大城戸代議員)

(1 会員拡大のことですが、全国的には2016年度から2017年度への会員数の変化で、被害者会員が27名増加し、親族会員が23名減少したことから、全体で4名の増加となり、最大の会員数を更新しました。

アンケート①被害者が毎年減少している一方で、これまでお知らせしているとおり、救済事業協力員による「呼びかけ」活動が発展し、「被害者実態把握調査2017」で多くの被害者が調査票を提出するなど、守る会への入会を呼びかける条件が整ってきています。

 

 

 

(協会理事長問題)

前野さんが協会の理事長に就任されたことについて3県から発言があったので、お答えします。

まず、就任することになった経過です。

これまで理事長をされていた松田理事長がご高齢ということもあり急きょ勇退されることになり、そのあとどなたに理事長になっていただくか、関係の三者等で協議しておりました。守る会としては学識経験者で引き受けてくださるかたはいらっしゃらないのかと意見を出し、実は何名か打診をしてもらったのですが、いずれのかたもご都合がととのわず、結果として専務理事を務めてきた前野さんになってくれということになりました。前野さんも理事長不在というわけにはいかないということで、決意されました。

以上が簡単ですが経過です。次に、心配な点があると指摘されたことについてお答えします。愛媛県からは「守る会役員が理事長になると専門家の協力が薄まるのではないか」熊本県からは「守る会に肩入れし過ぎることのないように」という懸念が出されました。的を射た、重要なご指摘です。

実は、協会発足時には守る会は協会の運営に関わるべきではないと表明していました。それは、被害者の親である守る会役員が理事会に入ると、例えば金銭支給の基準や対象者を決める時に、どうしても自分の子供や組織がなるべく多くの利益を受けるように、いわゆる「利益の誘導」をしてしまう恐れがある。また実際に利益誘導していなくてもそのように見られてしまう、という理由で理事会には加わらず協会運営は専門家にすべてお任せしようと考えていました。しかし、専門家から、それでは救済事業の方向が定められないから困る、是非入ってくれと要請されて守る会役員も理事に入ることになりました。

つまり、守る会役員が理事会に入るのは被害者の願う救済事業の方向を示していくことであって、決して利益誘導のためではない、このことを忘れると、田坂さんの危惧されるように専門家の協力は得られなくなります。

そういうこともあって、この総会で前野さんには役員である副理事長を降りてもらう予定です。公益財団法人として公正な運営をしてもらうためです。

また逆に、元守る会役員だった人が理事長になったからと言って、協会に対する意見や要望を出すことを守る会が遠慮するということもありません。

以上のようなスタンスを忘れなければ、ご心配のような点は大丈夫だと考えております。

 

 

答弁する久村事務局次長
答弁する塩田事務局次長
答弁する平松事務局長

総会宣言

総会(そうかい)宣言(せんげん)  

 

たちは、本日、ここ神戸において、50全国総会き、2018年度運動方針賛成多数決定しました。三者代表方々などとともに大塚睦子さん新妻さん来賓におえし、節目総会とすることができました。

昨年度第二次10計画第三期詳細検討被害者実態把握調査成功けてのなど、救済事業推進する役割責任果たことができました。

年度は、2つの「ブロック年次計画」の達成にむけての主体的活動65問題については具体的事例づいて行政協力要請すること、支部活動わせ「自主的グループ活動」や「ふれあい」を促進することなど決定しました。守る会は、救済事業責任をもつ立場から、それぞれの活動をよりいっそうめていくことをめて決意しました。

は、三者会談方式による救済事業をより発展させるためにも、事件運動歴史び、被害者仲間しあい、被害者同士のつながりを)活動着実めていくことを、ここに宣言します。

 

    2018

 森永ミルク中毒被害者

  50

 

参加者の感想

〇来賓の祝辞を聞きながら、国と守る会森永の三者の結びつきが大切であり、継続されることを切望する思いが強くなった。(大阪 T)

〇14年目の訪問に関わられた大塚さん、新妻さんのお話にただただ感動しました。現在に至る守る会の歴史もさることながら、人としての行き方に指針を与えられたように思いました。(広島 Y)

〇今回は50回という節目に当たる総会でしたが、本当に内容も濃く良かったと思います。また、会場の設営や準備をしてくださった本部役員や兵庫県本部の方にお礼を申し上げます。(佐賀長崎 K)

 

 

  ひかり協会ホームページもご覧ください

    http://www.hikari-k.or.jp/

 

● 60周年記念冊子(還暦記念誌)500円で頒布中。お申し込みは、06-6371-5304(守る会 平松)まで。どなたにでもお分けします。

 

 

 

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